Hib(ヒブ)ワクチンと肺炎球菌ワクチン |
〜細菌性髄膜炎から子供たちを守りましょう〜 |
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最近立て続けにいくつかのワクチンが助成対象になってきています。 |
今回はこの2種類のワクチンについて調べてみました。 |
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細菌性髄膜炎とは、Hibや肺炎球菌が、脳や脊髄をつつむ髄膜の奥まで入り込んでおこる病気です。ときに命にかかわったり、重い後遺症が残ったりすることもあります。 |
(Hibが原因だと約6人に1人、肺炎球菌が原因だと約3人に1人が命を落とすか後遺症を残します) |
日本では、毎年約1000人の子供が細菌性髄膜炎にかかっています。 |
原因となる細菌は、普段から多くの子供たちののどや鼻の奥に住み着いている身近な菌のため、いつ、だれが、かかるかわかりません。 |
子供の細菌性髄膜炎のおもな原因には、インフルエンザ菌b型(Hib:ヒブ)と肺炎球菌があります。この2つの菌が細菌性髄膜炎の原因の約80%を占めていますが、どちらもワクチンがあり、それがHibワクチンと肺炎球菌ワクチンです。 |
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Hib(ヒブ) |
ヒブとは、インフルエンザb型の略称 |
(インフルエンザ菌はインフルエンンザとは直接関係ありません) |
Hibは、しばしばHibを持っている人(保菌者)の咳、くしゃみとともに、鼻やのどから侵入してきます。そして鼻・のどにとどまりそこで繁殖します。 |
ところが時としてヒトの防御ラインを突破し、血液中に侵入し菌血症を起こし、血液を介して全身に広がり、髄膜炎、肺炎、咽頭炎など多彩で深厚な病気を引き起こすことがあります。 |
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*Hib髄膜炎* |
・年間500〜600人と推定 |
・0歳台53%・0〜1歳70%、発症のピークは生後9か月で、逆に5歳以上の発症はまれになります。 |
・死亡は約5%(20人に1人)、20〜30%にてんかん・難聴・発育障害などの後遺症を残します。 |
・初期症状は風邪症状と変わりなく、早期診断が困難でしかも急速に症状は進行します。 |
以上の理由からワクチンが最も有効な予防法です。 |
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肺炎球菌 |
人間の免疫が攻撃しにくい構造をしています。なかでも小さい子供、特に赤ちゃんのうちは、まだこの細菌に対する抵抗力がありません。このため、細菌性髄膜炎などの重い病気を引き起こします。 |
じつは肺炎球菌というのはそこら中にいる菌で、子供の多くが鼻の奥や気道に保菌しています。保菌しているだけでは問題ありませんが、残念ながら小さい子供は肺炎球菌に対する抵抗力をもっていませんので、比較的簡単に肺炎球菌に感染してしまいます。 |
肺炎球菌は、耳で感染症をおこすと「中耳炎」、肺に入り込んで「肺炎」、血の中に入り込んで「敗血症」、脳や脊髄を覆っている髄膜の中に入り込んで「細菌性髄膜炎」を発症します。 |
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小さな子供は肺炎球菌に対して抵抗力を持っていませんが、子供用の肺炎球菌ワクチンを接種すると抵抗ができるようになるので、一番この病気にかかりやすい年齢の間、肺炎球菌からお子さんを守ってあげることができます。 |
ワクチンに対応していない種類の肺炎球菌の病気は多くないといわれているので。ワクチンによる予防がとても重要になってきます。 |
細菌性髄膜炎の大部分を予防するためには、この2つのワクチンを両方とも受けましょう。 |
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接種スケジュール |
はじめて接種する月齢/
年齢によって異なります。 |
かかりつけ医に相談して、早めにスケジュールを決めましょう。 |
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FROM:ひまわり薬局 |