睡眠 |
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真夏の夜、寝苦しくて何度も目がさめることありませんか? |
暑くて眠れないという理由のほかにも いろんな原因で眠れないことがあります。 |
今回は「睡眠」について調べてみました。 |
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☆ 睡眠ってなに? |
たいていの人は夜になると自然に眠くなり朝に目覚めます。このリズムは脳の中の時計、「生体時計」にコントロールされているためです。体温は明け方に最も低く、日中に上昇し、夕方にかけてピークを迎え、また、下がっていくといくというカーブを描きます。人間は体温が下がり始めると眠くなるのです。ここでいう体温とは手足の体温ではなく脳や腸などの体の内部の温度、「深部体温」のことです。このように 生体時計とか深部体温により、人間は眠くなったり目が覚めたりするわけです。 |
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<性質の違うふたつの眠りがある> |
眠りに入ってしまうと、同じ深さの睡眠がずっと続いているのだと考えられがちですが、そうではありません。私たちの眠りは性質の異なるふたつの眠りから成り立っているのです。 |
ひとつは「レム睡眠」といわれるもので眠っているときに眼球が素早く動くことから名づけられた眠りです。もうひとつは、このような眼球運動を伴わないので、「ノンレム睡眠」と呼ばれる眠りです。このふたつの眠りのうち、レム睡眠を「からだの眠り」、ノンレム睡眠を「脳の眠り」と呼んでいます。 |
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☆ 眠れないって? |
都市社会となった現代では、いろんなストレスが病気になることはよく聞かされます。「夜中に何度も目が覚める」「朝は早く目が覚めてそれから眠れない」「寝つけなくてこまる」などの不眠を訴える人も その原因のひとつとして精神的、身体的ストレスの増加が上げられます。 |
「眠れなくても死ぬことはない」と言われることがありますが、そんなことはありません。不眠は健康の大きな影響を及ぼすのです。ひとつは脳、精神機能への影響でこのことは古くからよく知られています。それだけでなく、身体機能にも影響をおよぼします。不眠によって老化が促進され、高血圧・糖尿病などの習慣病が悪化する可能性もあると言う報告もあります。例えば巨大な産業事故であるスリーマイル島の事故(1979年)やチャレンジャー号の爆発(1986年)など、これらはすべて睡眠を切り詰めて非常に眠い状態での作業ミスによって起こったと推測されています。 |
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☆ 簡単睡眠促進法 |
「早く眠らなきゃ…」と思いつつ、お風呂に入る時間が要るし…、リビングでテレビを見たり…、友達と電話したり…、夜はどんどん時間が流れてベッドに入ってからも神経が高ぶって寝付けないことがありませんか?気持ちも体もリラックスしていないとなかなか眠りにつけません。そこで、スムーズに眠りにつけるぐっすり方法のあれこれをご紹介いたします。 |
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○ ぐっすりアロマテラピー |
ほのかな香りがあなたを眠りに誘います |
ポプリ |
:器に入れて枕もとにおきます。 |
:小さな袋に入れて、枕カバーや布団カバーにしのばせます。 |
お香・アロマキャンドル |
:好みのお香を焚いてリラックス |
:アロマポット・アロマライトでオイルを香らせる。 |
バス |
:好みの香りの石鹸やシャンプー、入浴剤を使う。 |
:洗面器にお湯を張って足湯するだけでもかなりリラックスします。 |
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○ グッスリBGM |
クラッシック音楽などで眠ってしまった経験はありませんか?クラッシックにこだわらず、ここち良い音楽を流しながら眠りにつくのもひとつの手です。ポイントは「自分の好きな曲」が1番、いかにも、眠くなりそうな曲を選んだものの聴いているのがつらくなるのも困りものですね。 |
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○ グッスリドリンク |
眠りを誘引するドリンク |
ハーブティー |
:ノンカフェで、心身をリラックスさせる副交感神経の働きを高めます。 |
おなじみのラベンダー、ローズの他に鎮静作用と血行をよくするカモミールなどもおすすめです。 |
ミルク |
:牛乳にはイライラを鎮め精神を安定させるカルシウムが豊富で、睡眠を促すセロトインを体内で作る素になる成分も含んでいます。きなこミルクや、ごまミルク、香りつけにシナモンやラムを入れたり好みで砂糖やはちみつを入れてもいいですね。 |
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☆ 睡眠薬について |
不眠の原因を取り除き、生活習慣や睡眠環境の改善をしても十分な効果が上げられないときに、睡眠改善剤(睡眠薬)による治療が行なわれます。不眠には入眠障害、熟眠障害、中途覚醒、早朝覚醒がありますが薬剤もその症状によって使い分けられています。睡眠薬に対して不安を持つ人もいますが、最近の睡眠薬は安全性の高いのが特徴です。くせになったり、量を増やさないとだんだん効かなくなるということはないと言われ、副作用もほとんど心配ありませんが、睡眠薬を使うに当たっては医師の指示を守って服用しましょう。 |
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<治療の注意事項> |
1. 就寝前に服用する。 |
2. 短時間の睡眠だけで起床して仕事をする必要があるときは、最初から睡眠薬は服用しない。 |
3. 睡眠薬を服用するときは、アルコール類を同時に飲まない。自分の判断で飲む量を増やしたりせず、必ず医師に相談する。 |
4. お年寄りの方は、肝臓や腎臓の機能が低下しているために、翌日まで睡眠薬の作用が残ることがある。眠気やふらつきなどの症状には注意が必要。家族の方もよく観察して、何か気になることがあったら医師に伝えること。 |
5. 睡眠薬選択:筋弛緩作用の強弱に注意する。筋弛緩作用によって転倒することがある。 |
6. 高齢者は消化管,肝臓、および腎臓などの身体機能が低下するために吸収、代謝、排泄が遅延し、その結果、睡眠薬の効能が遅れることがある。また、薬の効果や副作用が強く現れることがある。 |
睡眠薬の疑問は自分で判断せずに必ず医師に相談すること!! |
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FROM:麒麟調剤薬局 |