アトピー性皮膚炎について |
|
アレルギーのメカニズム |
アレルゲンが身体に入ってくると、これを除去しようと体が反応します。排除する為に、抗体を産生するという働きを持つBリンパ球が、アレルゲンに反応するIgEを作って、アレルゲンを除去しようとします。しかし、Bリンパ球単独では、IgEを作ることは、できません。そこでアレルゲンに反応するヘルパーT細胞がやってきて、Bリンパ球を助けてくれます。助けてもらってBリンパ球はアレルゲンと闘う為のIgEを作るわけです。ヘルパーTリンパ球には、1型ヘルパーTリンパ球(Th1)と2型ヘルパーTリンパ球(Th2)の2種類があります。 |
Bリンパ球のIgE作りを助けるのがTh2でIgEの作りすぎを抑えるのを助けるのがTh1です。本来この2つの働きは、バランスよく行われるはずなのですが、アレルゲンが入ってきたことで過剰反応してしまうとTh2の働きがやたらと強く、Th1の働きがやたらと弱くなってしまい、Th1とTh2のバランスが悪くなってしまいます。 |
Th2の働きが強くなってしまうとIgEがつくられIgEがヒスタミンを作り出すためアレルギー反応が出てくるのです。 |
|
■治療薬 |
(内服) |
抗アレルギー剤(ザジテン、ジルテック、アイピーディー、アレジオン等) |
漢方 |
乳幼児期、幼児期(小建中湯)小児時期〜(補中益湯) |
小建中湯は、虚弱体質、胃腸炎に効果があまた膠飴(米を蒸して、麦芽で作った飴)が入っているので甘みがあって飲みやすいです。 |
補中益湯は、Th1とTh2のバランスを整えます。 |
できれば漢方と抗アレルギー剤は、併用した方が良いでしょう。 |
|
(外用)
|
ステロイドの軟膏(MILD系) |
保湿剤(ヒルドイド、ワセリン、アズノール、ウレパールなど) |
できればステロイド軟膏は、ひどい時のみで普段は、保湿剤のみ。 |
|
■その他 |
入浴剤(岩塩など)温泉(炭酸ナトリウム)に入ると良い。 |
食べ物もできるだけ酸化された油、甘いもの(チョコレート、砂糖) |
牛乳は、避けたほうが良い。 |
アトピー性皮膚炎の子供さんは、胃腸が弱い子供さんが多いのでヨーグルト、ヤクルト400などを飲ませても良いでしょう。 |
|
FROM:みさき薬局 |