坐薬のおはなし |
|
坐薬とは肛門や膣から挿入する薬です。痔の治療に使用するような体の一部に働くものや、全身に働くものとがあります。 |
|
<坐薬の種類> |
・ 炎症を抑えたり、痛みを和らげるもの |
・ 熱を下げるもの |
・ 吐き気を抑えるもの |
・ 喘息の時に使用するもの |
・ 感染症の時に使用するもの |
・ けいれんやその予防に使用するもの |
・ 便秘の時に使用するもの |
等々 |
|
<坐薬使用のメリットは?> |
・ 飲み薬と比べて一般的に体内での薬の分解が少なかったり、体内への吸収が早いこと。 |
・ 飲み薬を嫌がる小児や飲む事が難しい老人に使いやすいこと。 |
・ 気分が悪く、吐き気があり飲む事ができないような時でも使用できること。 |
・ 食事の影響をうけにくいこと。 |
などがあげられます。 |
|
<坐薬の使い方> |
・ 坐薬を挿入する前に、排便や排尿を済ませてください。 |
・ リラックスし、肛門の力を抜いて挿入してください。 |
(乳幼児の場合は、オムツを替える姿勢、または横向きに寝かせ膝を軽く曲げお尻を後ろに突き出すような姿勢が効果的です) |
・ 挿入しにくい場合は、水またはオリ−ブ油などを坐薬に塗ったり、指先で温めると少し柔らかくなり入れやすくなります。 |
・ 挿入後は、少なくとも30分程度は安静にし排便も我慢しましょう。 |
(30分程度我慢できれば、ほとんどのお薬は吸収されます。その後の便に異物のようなものが混ざっていることがありますが、お薬の抜け殻ですので心配ありません。) |
|
<注意すること> |
・ 1個をそのまま使用すると量が多すぎる時(主に乳幼児)に1/2個、2/3個、3/4個等を使用する時は、清潔なカッタ-などで斜めに切ってください、挿入しやすくなります。残ったほうは、衛生面から考えて廃棄しましょう。 |
・ 2種類の坐薬をもらった場合、基本的には30分程度あけて使用してくだい。 |
けいれん止め+解熱剤 |
吐き気止め+解熱剤の場合は、同じく30分程度あけて”解熱剤をあとに”使用してください、双方の薬の効果がよく現れます。(但し、医師・薬剤師に必ず確認してください) |
|
<最後に> |
坐薬は、飲み薬ではないので副作用はないと思われがちですが、そうではありません。少ないとは言われていますが、痛み止めなどの坐薬では、飲み薬と同じように胃腸障害が発生することがあります。 |
坐薬もお薬です、決められた用法・用量で正しく使用してください。 |
|
FROM:ハロー薬局 |