| アンチドーピングについて |
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| 最近、よく耳にするアンチドーピングについて調べてみました。 |
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| ドーピングとは… |
| オリンピックや各種大会で、競技能力を向上させるために、薬物や手段を用いることです。 |
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| ドーピングが禁止される理由 |
| 1.スポーツにおける基本理念、フェアプレイ精神に反する。 |
| 2.副作用などで、選手自身に健康被害が及ぶ。 |
| 3.薬物汚染や、青少年への悪影響など、社会に及ぼす影響が大きい。 |
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| オリンピックにおけるドーピング検査 |
| 1960年のオリンピックで覚せい剤使用による死亡事故をきっかけに1968年のオリンピックから始まりました。 |
| 2000年のシドニー五輪では血液検査も導入されています。 |
| 最近では、オリンピックのみならず、プロの競技(野球やサッカー、ゴルフ)でもアンチドーピングの取り組みが行われています。 |
| 大相撲でも、試験的に取り入れようという動きがあります。 |
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| 禁止薬物の種類 |
| A 興奮剤(覚醒作用のあるもの) |
| B 麻薬性鎮痛剤 |
| C 蛋白同化剤(ステロイド剤) |
| D 利尿剤 |
| E ペプチドホルモン、類似物質およびその同属体 |
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| 禁止行為 |
| ・血液ドーピング |
| あらかじめ自身の血液を抜き取り、それを競技直前に再輸血する方法。 |
| 酸素摂取量がふえ、競技能力が増すと言われています。 |
| ・薬理学的、化学的、物理的操作 |
| 検体である尿のすり替えや、利尿剤やプロベネシドの服用(薬物を隠蔽する作用がある)は禁止されています。 |
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| 医薬品で注意する品目です |
| ◎風邪薬に含まれる成分 |
| ・漢方などでマオウを含有するもの |
| 塩酸フェニルプロパノールアミン(市販のかぜ薬に入っています)は禁止。 |
| ・解熱鎮痛剤 |
| ロキソプロフェンナトリウム、ジクロフェナクナトリウムやアセトアミノフェンは使用OK。 |
| ・咳止め |
| エフェドリンは使用禁止。 |
| サルブタモール、サルメテロールなどの喘息吸入剤は申請で使用可能。 |
| ・抗生剤は服用OK |
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| ◎利尿剤 |
| フロセミド、ヒドロクロロチアジド、スピロノラクトン、トリアムテレンなどほとんどが使用禁止、薬物排泄作用がある為。 |
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| ◎痛風治療剤 |
| ベンズブロマロンはOKだが、プロベネシドは禁止。 |
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| ◎血圧降下剤など |
| Ca拮抗薬、ACE阻害剤 ARBについては使用OK。 |
| β遮断剤は興奮を抑える作用があるので射撃など集中力が必要な競技について禁止されます。 |
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| ◎胃薬・整腸剤・下剤 |
| ストリキニーネ(ホミカ)、オキセサゼイン(ストロカイン)含有剤は使用禁止。 |
| 便秘薬の漢方で、マオウを含むのは禁止。(例、防風通聖散) |
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| ◎痔疾患治療薬 |
| 外用塗布剤は使用可ですが、ステロイドが入った坐薬は使用不可。 |
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| ◎不眠・抗不安薬 |
| ドーピングに関しては問題ありませんが、海外持ち出し禁止薬があるので注意。 |
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| ◎抗アレルギー剤 |
| ほとんどの薬は使用可能ですが、ステロイド剤の内服は禁止。 |
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| ◎酔い止め薬 |
| 基本的に服用可能、カフェイン含有剤は摂取量に注意が必要です。 |
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| 摂取用量に制限のあるもの・競技によって禁止されるもの・申請によって認められる物など、規則は細かくなっていますが、すべてが平等な条件で競技するには必要な事だと思います。 |
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FROM:かもめ薬局 |