クラゲ・ハチに刺されてしまったら |
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クラゲやハチは9月に入っても活発に活動しており、まだまだ油断できません。 |
クラゲやハチに刺されてしまった場合の応急処置や被害を受けないための対策についてご紹介いたします。 |
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●クラゲ |
クラゲは海水温の上昇する7月下旬〜9月にかけて浮遊してきます。 |
比較的天気の良い日、水温の高い日に出現しやすく、波打ち際に多く集まっていますが、水中でも泳いでいます。 |
全てのクラゲが強烈な毒を持っているわけではありませんが、特に注意が必要なのはアンドンクラゲ、カツオノエボシクラゲなどの電気クラゲです。 |
■アンドンクラゲ:無色透明。立方体から直方体の体を持ち、30〜40pほどの触手が伸びています。海水浴中に最も被害を受けやすいのがこのクラゲです。 |
■カツオノエボシクラゲ:水餃子のような形をした浮き袋を持ち、浮き袋の下には10mにも達するほど非常に長い青色の触手があり、遊泳中の人が知らないうちに刺されてしまうことがあります。 |
毒は非常に強力で、沖縄に住むハブの数倍にもあたるといわれています。 |
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[症状] |
患部に一瞬電気が走ったような感覚を受け、その後は痛みを伴って赤く腫れます。この痛みと腫れは普通なら一時間程度で治まるといわれています。 |
嘔吐や不整脈、呼吸困難などの症状が出た場合にはすぐに医療機関を受診してください。 |
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[応急処置] |
クラゲに刺されたら患部に酢をかけるというのが定説になっていますが、注意が必要なのはクラゲの種類によっては応急処置が違うことです。 |
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海水で擦らないようにしてきれいに洗い流して下さい。 |
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(真水で洗うと、浸透圧の差で刺胞の毒液が体内に流れ込みやすくなる) |
A |
残った刺胞を丁寧にピンセットなどで取り除いて下さい。 |
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(素手では触らないように) |
B |
アンドンクラゲに刺された場合は、患部に食酢をかけると刺胞の毒が分解されます。 |
C |
カツオノエボシクラゲに刺された場合は、患部にアルコールかアンモニア水をかけます。 |
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※カツオノエボシクラゲに食酢をかけると酢の刺激で余計に刺胞の毒が出てしまうので注意!! |
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※種類がわからない場合は、食酢やアルコールをかけないように! |
D |
患部を冷やし病院へ急行し適切な処置を受けて下さい。 |
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自分で対処する場合は抗ヒスタミン、ステロイドの軟膏などが有効です。 |
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[クラゲの被害に遭わないために] |
クラゲの発生注意が出たらまず海に入らない事、クラゲ避けネットの内側で遊ぶことが大切です。 |
また、ダイビングやサーフィンをする時は、肌の露出の少ない長袖のスーツを着るなどの注意が必要です。もし浜辺にクラゲが打ち上げられていて、死んでいるように見えても、絶対触ってはダメです! |
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●ハチ |
蜂が攻撃的になる時期は8月〜11月です。(巣の拡張期は8〜9月) |
蜂の中でも攻撃性の強いスズメバチは雨の少ない暑い夏に大量発生します。 |
メスのみ(女王蜂と働き蜂)が刺します。 |
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[症状] |
多くの人は発赤、腫れなどが出ますが、数日後には消失します。 |
じんましん、顔の腫れ、吐気、呼吸困難、動悸などの全身症状がでる人が20%程度います。 |
最も怖いのは、アナフィラキシーショックです。 |
蜂に1度刺された人は2度目に注意が必要です。 |
約10%の人が蜂毒に対して抗体が出来てハチアレルギーになり、約2%の人は身体が過剰に反応して血圧が下がって生命にかかわるショックを起こす危険があります。 |
アナフィラキシーショックは蜂に刺されて数分以内に起きて全身が赤くなる、呼吸が苦しくなる、血圧が下がる等の症状が起きます。 |
少しでも様子がおかしいと感じたら、救急車を呼ぶなど速やかに対処するようにしましょう。 |
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[応急処置] |
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すぐに傷口から毒を絞り出して下さい(口で吸いださず、指でつねって絞り出しましょう) |
A |
傷口を流水でよく洗い流して下さい(毒液は水に溶けやすいため毒の回りが遅くなる) |
B |
抗ヒスタミン、ステロイドの軟膏を塗って下さい。 |
C |
できるだけ病院を受診して下さい。 |
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※刺されて30分以内にアレルギー反応(じんましん、吐き気、呼吸が苦しい、全身の痺れ、血圧低下など)が出たらすぐに皮膚科を受診してください。
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[ハチに襲われないために] |
野山を歩くときは白い服や帽子、長ズボン、長袖を身に着けましょう。 |
蜂はある一定の距離以上に近づくと襲ってくるため、蜂の巣を見つけたらまずは近づかないこと。 |
蜂が近くに来た場合は、慌てずにじっとしておきましょう。むやみに動くと蜂は攻撃をされたと思い興奮して余計に刺されてしまいます。蜂を刺激しないのが一番です。 |
頭を隠し、低い体勢をとり、蜂の巣から静かに離れましょう。 |
□ 蜂は黒い色を好む |
髪の毛や目などを襲ってくることがありますので頭を覆い隠しましょう。 |
□ 蜂は匂いがするものを攻撃する |
香水や匂いの強い化粧品や整髪料などを避けましょう。ジュースの匂いにも寄ってきます。 |
蜂の習性を知って、襲われないように対策をしましょう!! |
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FROM:なぎさ薬局 |