COPD(慢性閉塞性肺疾患)について |
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●COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは? |
・呼吸をするときに肺への空気の出入りが制限されます。 |
COPDとは、呼吸をするときに空気の通り道(気道)となる気管支と、気管支から分岐した細気管支(細い気道)と、その先にある肺胞に炎症性の病変が生じ、気管支の炎症や肺の弾性の低下によって、肺への空気の流れが慢性的に悪くなり、気流閉塞で呼吸がしにくくなる病気の総称です。 |
・セキ・タンや息切れが主な症状です。 |
セキやタンが出たり、階段の上り下りのときに息切れをするなどの症状が慢性的に、または繰り返し起きます。セキとタンは初期から現れ、息切れは遅れて現れることがあります。初期段階で、呼吸機能検査を受診することが重要です。しかし、ありふれた症状なので見過ごされたり、風邪や喘息など他の疾患と間違われることが多いようです。 |
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・気流閉塞には2つのタイプがあります。 |
1. |
『慢性気管支炎による気流閉塞』気道上皮に炎症を起こし粘液の分泌が多くなり、末梢の気道では慢性の炎症により、気道の壁の損傷と修復が繰り返され、気道の管腔が狭くなり空気の通りが悪くなります。 |
2. |
『肺気腫による気流閉塞』肺が伸びきった風船の様になって空気を押し出す力が弱くなり、気流閉塞が起こります。息を吐く時に気道内の圧力が弱く肺組織に押し潰されてしまいます。 |
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●COPDと診断されたら |
・心得ておきたいことは… |
今はまだ、COPDを根本から治せる治療法はありません。ただし、早期に診断を受けて治療を始めれば、呼吸機能低下を止められ、健康な人と何ら変わらない生活を送ることが出来ます。 |
放置すれば、病気は進行し、呼吸機能が悪化して普通の生活ができなくなることもあります。 |
なんと言っても本人と周りの人が病気をきちんと理解し、前向きに治療に取り組むことが大切です。 |
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・COPDの治療法は… |
治療はまず禁煙からです。個々の病状に合わせて、症状や生活の質の改善、合併症の予防と治療、急性の病気やインフルエンザの予防など、様々な点から、薬物療法や呼吸理学療法、外科的療法、酸素療法など組み合わせて病気を管理していきます。 |
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●禁煙を勧めます! |
・"禁煙"は今からでも遅くない! |
現在タバコを吸っている患者さんの場合、"禁煙"が最も効果的な治療法です。長年喫煙していた人も"禁煙"によって呼吸機能の下降速度を普通の人と同じ程度まで緩みます。病気を重症化させないために少しでも早く禁煙することが大切です。 |
自分の意志で禁煙ができない方は、ニコチンパッチなどを医師に処方してもらう方法もあります。 |
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FROM:みさき薬局 |