めまいについて |
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<平行感覚のしくみ> |
めまいは体の平行感覚のバランスが崩れた時に現れます。耳の内側の内耳という器官には、三半規管と耳石器から成る前庭という部分があります。ここで得られる自分の位置情報、視覚から得られる情報、筋肉や関節から得られる感覚、これらを脳で統合することにより平行感覚が保たれています。 |
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<原因> |
*真性めまい(平衡バランスのシステムに異常あり)
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めまいを訴える人の約6割が内耳性の真性めまいであると言われます。 |
1)ストレス、疲れ、睡眠不足などによる三半規管のむくみ |
2)内耳に栄養を送る椎骨動脈が首・肩のコリなどにより圧迫にされることよる内耳の栄養不足 |
*仮性めまい(平衡バランスのシステムに異常なし) |
1)高コレステロール、高血圧、不整脈などの循環器系、内分泌代謝系の病気により、脳の血流が一時的に減少し、めまいが出現。 |
2)心身のストレスなどにより自律神経に乱れが生じ、自律神経症状の一つとしてめまいが出現。
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<症状> |
1)回転性めまい |
周囲がグルグルまわるめまい。立っていられなくなったり、吐き気が出たりすることもあります。 |
2)浮動性めまい |
自分がフワフワ浮いたり揺れたりするような感覚を伴うめまい。体や頭を動かすと増強します。 |
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<治療> |
1)お薬による治療 |
抗めまい薬・循環改善薬 :脳や内耳の血流を増やすことによりめまいを改善します。 |
抗不安薬 :めまいに対する不安が、さらにめまいを悪化させるという悪循環を改善します。 |
ステロイド剤 :神経の炎症やめまいに伴う難聴を改善します。 |
浸透圧利尿薬 :内耳のむくみを軽減してめまいを改善します。 |
ビタミン剤 :主にビタミンB12など。脳や内耳周囲の神経の働きを良くし、めまいを改善します。 |
2)外科的な治療 :めまいの原因となる神経を取り除く手術などが行われます。 |
3)理学療法・平行訓練 |
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<予防> |
不規則な生活習慣(夜更かし、暴飲暴食など)、精神的なストレスをなるべく避け、内耳や自律神経に負担をかけないようにすることが大切です。また、大きい音を聴き続けることも内耳に負担かけるので、日常的に騒音の多いところにいる人は注意が必要です。 |
また、高コレステロール、高血圧、不整脈などの疾患もめまいを引き起こします。脳卒中や心筋梗塞などの予防と同様に、普段から食生活や嗜好品に気を配り、定期的に検診を受けることをオススメします。 |
ストレス社会と呼ばれる昨今、めまいで悩む人は増えている傾向にあります。規則正しい生活リズムを保ちつつ、適度な運動を行い、ストレスを上手に発散し、リフレッシュできる趣味を持つ。こういった精神的、肉体的にゆとりを持つ生活は、めまいだけでなく、他の多くの生活習慣病を予防することにもつながります。ストレスフリーな生活を心掛けましょう! |
FROM:みさき薬局 |