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すい炎について
   
「すい炎」は、「すい臓」という臓器に起こる病気で最近、増加傾向にあります。
すい炎は、すい臓が分泌した酵素によって、すい臓自らの細胞を消化して炎症を起こしてしまうという病気としてはちょっと変わった特徴を持っています。
【すい臓の位置】
すい臓はちょうど胃の裏側(背中側)あたりにあります。
  長さ15〜20p、重さ80〜120gほどの小さな臓器です。
  おたまじゃくしのような形をしていて、頭の部分は十二指腸にくっついています。
     
【すい臓の働き】
  すい臓はサイズこそ小さな臓器ですが、とても大切な2つの機能を持っています。
1つめの機能は、「すい液」と呼ばれる透明な液体を十二指腸に分泌します。
  このすい液には、食べ物を消化するための消化酵素(アミラーゼ、トリプシン、リパーゼなど)が含まれています。
  食べた物は、胃の中でドロドロの粥状にされます。これをさらに分子レベルまで分解するのが、すい液の中の消化酵素の役目です。
  そしてもう1つの機能は、血糖値をコトロールするためのホルモン(インスリン・グルカゴン)をつくり、血液中へ送ります。
「すい炎」には、「急性すい炎」「慢性すい炎」があります。
  すい炎の検査は、血液検査や腹部超音波などいくつかの方法で行います。
【すい炎の原因】 
すい炎の原因は胆石症や遺伝に起因するものや、原因不明とされる「特発性すい炎」もありますが、急性すい炎・慢性すい炎の共通する一番の原因は「アルコールの過剰摂取」によるものです。
  アルコールの過剰摂取によってなぜ、すい炎が起こるのかについてはまだよくわかっていませんが、一日60g以上のアルコールを毎日飲んでいる人は危険群に入ります。
  アルコール60gというのは、ビールだと1.2リットル、日本酒では2合強、ワインではグラス3杯ほどです。日本酒にして、毎日3合以上のアルコールを10年以上摂取し続けていると、慢性すい炎になりやすいといわれています。
  また、日常脂っこいものを好んで食べる方、胆石があるといわれた方は、すい臓が消化しようと無理をするため、すい臓が疲れて炎症をおこしやすい可能性があります。
  また、ストレスや過労もすい臓にはよくありません。
     
【すい炎の症状と治療法】
  <急性すい炎>
    みぞおちや腹部の激しい痛み、背中へ突き抜けるような痛みが起きます。
治療は、きちんと絶食・絶飲した上で、点滴で栄養分や水分を補いながら必要に応じて鎮痛剤や抗酵素剤を投与することが基本です。
    食事により消化酵素の分泌が促進されるため、絶食する必要があるのです。
    軽症の急性すい炎の場合は、治療により通常は数日〜一週間程度で症状はおさまり治癒します。ただし、重症の場合、集中治療室入りや胆のうやすい臓の手術となる
こともあります。
     
  <慢性すい炎>
    急性すい炎のような激痛はありませんが、腹部や背中あたりに鈍痛が続きます。
    アルコールや脂っこい食事をとった後にジクジクした痛みがでやすくなります。
    食欲不振、体重減少、軟便や下痢などの症状もみられることもあります。
    慢性すい炎は、すい臓の細胞が壊死して元に戻らなくなります。そのため、すい臓の消化機能が破壊されたり、インスリンの分泌ができなくなり、糖尿病を合併しやすくなります。
慢性すい炎の場合、アルコールの禁止が絶対的に要求されます。また、食事においては、
脂肪の摂取制限がなされます。鎮痛剤や抗酵素剤などの薬物治療も併用される場合も
あります。
    慢性すい炎の治療で大切なことは、病気の進行を抑えることです。
    医師は症状、合併症、日常生活、食事、習慣などから適切な指示を出すので、その指示をしっかりと守ることが大切です。
   
  慢性すい炎を進行させないための日常生活のアドバイス 
    ・アルコール、タバコ、刺激物(香辛料など)はやめる。
    ・脂っこい食品は控え、消化のよい食品をよくかんで食べる。
    ・規則正しい生活を心がけ、ストレス、疲れをためない。
    ・医師の指導を守り、薬はきちんと服用し、定期的な受診をする。
     
  「急性すい炎」にかかる人は年間おおよそ57000人。最近20年で4倍ほどに急増しています。
  「慢性すい炎」の患者数は最大で急性すい炎の8倍とも推測されています。
  一口に「お腹が痛い」といっても、胃や十二指腸、胆のうなど原因はさまざまですが、お腹や背中にちょっと不調を感じた時、この体の中の小さな臓器「すい臓」のことを思い出してみてください。
     
     
   

FROM:ひかり薬局


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