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更年期障害と漢方医学
最近、取り扱う漢方薬の量が多くなってきました。副作用が怖い・薬を長く飲むのが不安、などと言われる患者さんも多く、生薬である漢方による処方が受け入れられてきています。そこで、今回は、よく話題になる更年期障害と漢方薬について勉強してみました。
(更年期障害も漢方薬も奥が深いので、あくまでもさわりだけ、という感じになっています。ご了承ください)
漢方医学には独特の病気のとらえ方があります。全身の働きのゆがみが生じていると考えます。そこで患者さんの「陽(熱に支配された状態)陰(寒さに支配された状態)」と、病気に対する抵抗力「体力のある『実』虚弱な『虚』か)」を診断してゆがみをとらえます。病気の把握の方法には「(命のエネルギー)・(身体を潤す体液で赤い色が『血』無色の液外が『水』)」の乱れを診たり、「五臓(肝・心・脾・肺・腎)」の症状を診て判断する方法などがあります。「証」に合わない漢方を飲むと効果が出なかったり色々な症状が起きてしまうのできちんとお医者さんに見てもらう必要があります。
更年期は、成熟した卵巣の働きがしだいに衰え、その働きがほぼ無くなるまでの期間をいいます。大体40〜55歳くらいまでの期間がこれにあたるようです。この時期は閉経に関連してホルモンのバランスが大きく変わり、自律神経系も乱れやすくなります。更年期障害とは、この時期の女性特有の多種の精神的・身体的愁訴を伴う疾患です。基盤には、自律神経の失調・ホルモンの乱れ・精神的ストレスが考えられます。症状としては様々で、原因のはっきりしないほてり、のぼせ、発汗、不快感の訴えが最も多く、冷え、動悸、頭痛、腰痛、めまい、不眠、不安、うつ気分、イライラ感の他、便秘や排尿障害、不正出血などの症状もみられます。 ひとりでいくつもの症状を抱えたり、日によって症状が変わることもあります。
現在では更年期障害に対して、ホルモン療法・精神安定剤などの治療方法と併用して漢方薬を使うことでさらに有効な治療が期待できます。
更年期障害に用いられる主な漢方薬をあげます。
☆ 柴胡加竜骨牡蠣湯(サイコカリュウコツボレイトウ)
 … 実証。便秘の傾向があり、肩こり、動悸、不眠、不安がある場合。
☆ 桃核承気湯(トウガクジョウキトウ)
実証。月経が乱れがちで、のぼせ、顔のほてり、肩こり、便秘がある場合。
☆ 桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)
実証。桃核承気湯より症状が軽く、便秘はなく、冷えのぼせがある場合。
☆ 三黄瀉心湯(サンオウシャシントウ)
実証。頭部に充血感があり、のぼせ、イライラ、不眠、便秘がある場合。 
☆ 加味逍遙散(カミショウヨウサン)
中間証及び虚証。のぼせ、冷え、肩こり、めまい、不安、不眠など不定愁訴が多い場合。
☆ 抑肝散加陳皮半夏(ヨクカンサンカチンピハンゲ)
中間証。怒りっぽく、イライラ、興奮、不眠がある場合。
☆ 柴胡桂枝湯(サイコケイシトウ)
中間証。のぼせ、上半身が発汗しやすい、肩こり、胃腸が弱いなどの症状がある場合。
☆ 半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)
中間証及び虚証。のどに何かつかえているような感じがし、イライラ、みぞおちのつかえ等がある場合。
☆ 桂枝加竜骨牡蠣湯(ケイシカリュウコツボレイトウ)
虚証。不安、のぼせ、肩こり、動悸、不眠、髪が抜けやすいなどの症状がある場合。
☆ 当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)
虚証。色白で月経不順があり、手足が冷えやすく疲れやすい場合。
更年期障害かな?と思うような症状が出てきた時は一人で思い悩まず病院にかかりましょう。特に漢方薬が適しているのでは?と思ったら主治医に相談してみてください。漢方薬を飲み始めた後も、回復と共に証が変化したり副作用に注意する必要があるので、定期的な診察を受けることが大切です。
女性の平均寿命は約84歳。充実した人生を続けるためにも、更年期を明るく乗り切りましょう!

FROM:あかね薬局


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